この本は消して嫌いな本ではなく「正しいデータで考察していけば世界が良い方向に向かっていることが分かる」という極めておめでたい内容です。笑

データをしっかり考察することは理系で訓練されてきた人なら当然の話。
確かに、犯罪率とか戦争とか死亡率は格段に良くなっていることは少し歴史を考えれば分かること。一方、気温とか虐待は増えてるけどね。その隠された裏の原因は考えるだけでも恐ろしいのだがとても参考になるし、医者である著者の献身的な活動には頭が下がる思いで尊敬に値します。

でも、読んでいてどーーーーも心がモヤモヤする。なんだろうか?
まず、「あなたにはビションがない」と『アフリカの再生と2063年の目標』会議で女性リーダーのノーサザーナ委員長にいわれ著者自身も反省している点はよく分かる。著書はデータを出して「良くなっている」と言っているだけだからだ。これだけでも素晴らしいことだが。。

それと僕は「死亡率が減り世界人口が増えて良い方向に行っていると言えるのか?」増えて地球に負担がなければなんの問題もない。賢い人間が増えることもなんの問題もない(アホな優性思想を言っているのではない)

しかし現実として不特定多数にレッスンをしていて「諦める」「考えない」「感じられない」「心がない」「創造、想像できない」「行動できない」「自由の勘違い」などなど8~9割の人間を実際に現場で見ていて、そういう人間ばかりが増えて本当に日本は地球は大丈夫なのか?と日々考えさせられる。

著者の献身的な医者として人を救う偉大な活動には頭が下がる思いだが「人を救ったその先にあるものは?」という大事なビジョンを書いていないことに僕はモヤモヤした。

前回選挙投票率が半分切ったのであるこの国は本当に大丈夫なのか?多くの大人達、人間は諦めているがいいのか?それで!!本当にそれで幸せと言えるのか?
とてもこの本でいう「良くなっている」とは僕は考えられない。むしろ難問題は増える一方だ!!街にでればそれはそれは、それら問題を忘れるように皆バカ面して楽しそうにしている。

本当に楽しいのか?
何がそんなに楽しいのか?本当によくなっているのか?
何がよくなっているのか?

僕には全く分からない

大事なことは「ではどうして行くか?」という具体的な政策なり考えを提示できて実行しているかだ!

音楽で例えれば「評論家」や「リスナー」なんて程度のものが沢山増えたところでなんの解決にもならんのだよ!!!口だけ!聞くだけ!だなんてバカでも誰でもできるからね

じゃあテメーがやってみろって1音が大事なブルース一つまともに弾けない歌えないで調子こいたこといってんじゃねーよ!

最低「プレイヤー」でそこからの~~「作曲家」が多くならないと世の中はよくならない!!

といってもパープリンでとんちんかんな思考回路が希薄な感度の鈍い連中のプレイヤーや作曲家もちまたには五万といる

もっと言えば「良質な作曲家なのか?」

世界中がさらっと良質なジャムセッションができるような良質な人間で溢れれば良いそこまで行けば世の中はしめたもんだ!パラダイスに近い!!

とこの本を読んで考えさせられた

音楽家になれ!っていってんじゃないよあんたら今の立場、境遇で明るい未来に向けて何をしてるか? っていってんだよ!

どんなIQが高いこの著者のお医者さんでもどんな優秀な官僚や弁護士でもどんなに東大出の戦争発言する議員でもその時頭で情報や目先の処理をこなすために使っているようじゃ結局バカ人間なんです!!

賢い人間ってのはそういう奴等の事を言うんじゃない!

ファクトフルネスだぁ?どこがファクトなんだよ!!
現実をしっかり感じてみろ!!!

この本にも書いてあるが都合の良いデータ使って喜んでんなよ!

心のデータをとってみろ
悲惨な状態になっているはずだ

https://www.mhlw.go.jp/seisaku/20.html